こんにちは、ロシアW杯楽しかった、猫うなぎです^^
日本のロシアW杯が終了して、西野監督が退任することが確定しました。
次期監督として名前が挙がっているのが、元ドイツ代表監督のクリンスマン氏です。
西野監督が退任することの是非については議論があると思いますが、その前提としてまずはロシアW杯における西野監督の采配やメンバー選出などを総括しなければなりません。
そこで今回はロシアW杯における西野監督の采配(判断)の評価について考察していきたいと思います。
ぜひ、皆さんにも今大会の西野監督についての評価をコメントして欲しいです!
なお、今回書いていく内容(評価)は、基準として一番明確である「結果が出たのかどうか」という観点から西野監督の評価をしていきたいと思います。
結果論中心になる可能性が大なので、結果論が嫌いな人はお気をつけください......
それでは西野監督の評価に進みましょー!!!
西野監督の成功した采配(判断)は?
まずは西野監督のロシアW杯における采配の中で、成功したと評価できるものを書いていきます。
代表メンバーに乾・香川・本田・柴崎等を選出
西野監督は日本代表メンバー選考で、乾、香川、本田、柴崎、岡崎といったハリル政権ではなかなか出番のなかった選手を選出して、その選手が最終的には結果を残しました。
特に、乾選手、柴崎選手、香川選手はスターティングメンバーとして起用され、それぞれ大活躍をしました。
ハリル監督のままだったら選ばれていたかどうかは分かりませんが、そのまでの経緯からすると選ばれていない可能性が高いですし、西野監督が選出してうまく機能したこと自体は疑いようのない事実なので、やはり西野監督の手腕が光った事柄であると思います。
コロンビア戦:本田途中起用
コロンビア戦で本田選手が途中出場して、結果としてCKからアシストをマークしました。
日本の劇的な勝利に結果で貢献をした本田選手はやはり「持っている」男ですね。
そんな日本の劇的勝利を呼んだのは西野監督が本田選手を起用したからこそです。
本田選手はこの試合でバックパスを取られて何度か日本をピンチに陥るようなミスを犯しましたが、結果として日本は本田のCKから点を取ることができたので、西野監督の本田投入の判断は間違ってはいなかったということでしょう。
セネガル戦:本田・岡崎途中起用
西野監督はセネガル戦で本田と岡崎を1−2で負けている状況の中、途中起用しました。
結果として、岡崎選手は自分に注目を集めて相手DFとGKの気を引き、最後は自分が潰れる形でのチャンスメイク。
本田選手は乾選手からの折り返しのパスを冷静にゴールに決めて同点に追いつき、日本代表がセネガル戦で勝ち点を奪うことが出来ました。
ここでも、西野監督の采配・起用がドンピシャで的中しました。
特に岡崎選手の献身性はチャンスメイクとして日本の勝ち点奪取にかなり貢献したものと思います。
なので岡崎選手を代表メンバーに選出して、岡崎選手のプレーが光る場面で起用することができた西野監督は素晴らしい判断をしたものと評価できます。
ポーランド戦:後半30分からのパス回しの判断
ポーランド戦最後の最後にパス回しで失点を最小限に抑えて、コロンビアがセネガルに勝つことにかけました。
結果として、セネガルはコロンビアから点を取ることが出来ず、フェアプレーポイント(警告数)が少なかった日本がセネガルを抑えて2位となり決勝トーナメントに進むことが出来ました。
しかしこの判断については大きな議論を呼ぶほどの出来事となってしまいました。
そもそも、この試合に関してはスタメン起用から謎な部分はありましたね。
スタメン発表の時点で点をとる雰囲気を全く感じなかったのは私だけではないでしょう。
ここの判断については評価がかなり難しいのですが、結果的に決勝トーナメントに進むことができた点、スタメンを6人変えて起用して攻撃力が落ちてしまった以上ポーランドから1点取るのが厳しかった点、コロンビアも勝たなければ決勝進出が危ういため全力を出して勝ちにいくと考えられる点、を考慮するとパス回しの判断は間違いではなかったと思われます。
ポーランドに押されまくっていた以上は、無理矢理1点を取りに行って追加点を許すよりも、コロンビアがセネガル相手に失点しないことにかけたほうがよかったとの判断は妥当なものだったと考えられますね。
西野監督の失敗した采配は?
ここからはロシアW杯の西野監督の采配(判断)のうち、失敗だったと評価できるものについて書いていきたいと思います。
ポーランド戦スタメン6人替え
西野監督は引き分け以上で決勝トーナメント進出となるポーランド戦で、それまでの試合のスタメンから実に6人ものメンバーを入れ替えました。
それまでのスタメンがすごく機能していたので、ここにきて6人ものメンバーを変えたのは正直すごく驚きが大きかったですね。
個人的には驚きよりも不安の方が大きかったのですが、案の定日本は全く点を取れる気配がなくポーランドに防戦一方のまま試合は進みました。
その結果、1失点をしてしまい、最終的にコロンビアがセネガルに勝つことにかけざるを得ない状況になってしまいました。
少なくともポーランド戦のスタメンは西野監督のミスと評価できます。
日本は勝ち点やフェアプレーポイント的に状況的に有利な立場にあったとはいえ、決勝トーナメントに進出できなければそれまでの頑張りがゼロになってしまうのですから、とにかく全力で勝ち点を取りに行くべきだったでしょう。
ただし、次戦(決勝トーナメント初戦)を見据えての調整とした感じなので、ベスト8を目指す上ではある程度仕方ない部分が大きく、失敗であったとの評価も妥当ではないかもしれませんね。
ここは評価の難しいところです。
ベルギー戦失点を避けなければならない状況で好調な原口と柴崎を下げ、本田と山口蛍を途中から起用した。
本田選手は全体的に酷いパフォーマンスではなかったし、惜しいFKも見せました。
しかし、最後の最後にCKで欲をかいたのか、残り時間を潰して蹴る、または、ショートパスで香川に出すという安全策が取れたにもかかわらず、安易なCKでベルギーのカウンターを誘ってしまいました。
山口蛍選手ははベルギーの最後のカウンターでまさに山口蛍選手に止めるか遅らせてもらいたいという場面であったにもかかわらず、中途半端な対応をしてしまいました。
結果的には、西野監督が本田選手と山口蛍選手を途中交代で起用したのは失敗に終わったと評価せざるをえません。
むしろ交代で出場した2人が最後の1失点を作り出してしまったとも言えます。
残念ながら、結果としてベルギー戦では西野監督の起用が裏目に出てしまい、敗戦を決める1失点の原因となってしまいました。
サッカーの世界は結果論も大事?
散々結果について書いてきたので、結果論について一応書いておきたいと思います。
もちろんここまでの話は結果論中心なのですが、内容中心で話を進めてしまうと、人や状況によって評価の基準がブレてしまい分かりにくくなると思ったので、あえて結果を重視して西野監督の評価をしてきました。
なので、ポーランド戦の最後の15分のパス回しについても、賛否の議論は絶えないのですが、結果的には決勝トーナメントに進出できたので成功だったと評価しています。
サッカーはプロスポーツの世界なのであくまで成功か失敗かの評価は結果が出たかどうかで決めるべきだという考え方も当然だと思いますし、内容が素晴らしくとも結果が出なければすぐに忘れ去られてしまいます。
サッカー日本代表の選手もサポーターの方々も、求めていたのは結果だと思いますし、評価基準として結果論を使うのも必ずしも悪いことではないでしょう。
内容は内容で改善のために必要な時に精査すればいいのであり、個人個人の評価としてはやはり結果が第一だと思います。
西野監督のロシアW杯における全体的な評価
というわけで、ここまで西野監督の個々の判断についての評価をしてきました。
ここからは、ロシアW杯における西野監督の全体的な評価をしていきたいと思います。
今大会では、日本代表はW杯直前になってハリル監督から西野監督へと政権交代されました。
W杯まで残り1ヵ月、親善試合は2試合のみという時間的猶予のない状況でありましたが、西野監督はハリルジャパンの方針から変更するべき点を大きく変更しました。
その結果、日本代表に選出したメンバーはしっかりと活躍して、前評判以上の成績を残すことが出来ましたね。
しかし、ベルギー戦ではここぞという場面でそれまで活躍していた柴崎と原口を山口蛍と本田に変えるという選択肢を取ってしまいました。
結果論といえば結果論ですが、それでも多くのサポーターは「こわい」と感じたであろう采配だったので、失敗だったということははっきりしていると思われます。
少なくとも柴崎が抜けたことでボールを落ち着かせる選手がいなくなってしまった点と後半戦の後半で出場したため山口蛍が相手選手の行動を把握できておらずうまく試合に入ることが出来ていなかった点が非常にまずかったです。
というわけで、短い期間で日本代表をまとめ上げて決勝トーナメントへと進出させた手腕は評価されるべきではありますが、ベルギー戦に勝ちきれなかった点については監督としての力不足も認めなければならないでしょう。
個人的にはハリル監督のままではチームがバラバラの状態でW杯に臨むことになって、結局は決勝トーナメントには進出出来なかっただろうと考えているので西野ジャパンに変更されたことは正解だったと思います。
しかし、西野監督も一部力不足、準備不足な点があったので、ベスト8以上を目指すために今後は他の監督で行くということになっても妥当と言えば妥当かなぁというところですね。
結論:西野監督は素晴らしいが退任は仕方がない
結論として、個人的にはロシアW杯は西野監督になって良かったと思っています。
ハリルジャパンがどのような戦い方をしたのかははっきりしないのですが、おそらく西野ジャパンとは大きく異なる展開になったのではないかと思います。
短い期間で最善の手を考え続け、ポーランド戦のような難しい判断も乗り越えて、決勝トーナメント進出という想像以上の結果を出した点は素直に西野監督の素晴らしい功績です。
しかし、今後日本がさらに上のステージへと進むために、他の監督に4年間鍛え上げてもらいという選択肢も必ずしも間違いとは言えないでしょう。
現に、西野監督は一応采配ミスとも思われるような微妙な判断もしてしまっていますし、退任されられてしまうのは仕方のないことと言えます。
それでも西野監督のおかげで決勝トーナメントに進めたことは間違いありませんし、その貢献の高さは十分伝わっています。
4年後の2022年カタールW杯ではベスト8以上に入れるように、新監督に注目して応援していきたいと思います。
以上、猫うなぎでした、ありがとうございました!!
それでは、また来てねー^^